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腹膜透析

腹膜透析とは

腎機能が低下すると、体内に老廃物や余分な水分が溜っていきます。
腹膜透析(Peritoneal Dialysis: PD)は、腹膜(胃や腸などの臓器を覆う薄い膜)に囲まれた空間(腹腔)へ透析液を入れ、腹膜を天然の透析膜として介し、血液中の老廃物や余分な水分が透析液の中へ移動していきます。
腹腔内への透析液の注入方法はカテーテルと呼ばれる細い管を埋め込む手術を行います。
一定時間経過後、老廃物や余分な水分を含んだ透析液を、体外へ排出することで血液が浄化されます。これを繰り返しながら腎機能の代替(腎代替療法)を行っていきます。

腹膜透析は2種類の交換方法があり、患者様の生活環境や身体状態に合わせて選択されます。

CAPD(連続携行式腹膜透析)

患者様ご自身で日中3~5回程度透析液のバック交換を行う方法です。
1回の交換は約20~30分程度で、ご自身の生活のリズムに合わせて自宅や職場などで交換し24時間通して透析することが可能です。

APD(自動腹膜装置)

自動腹膜還流装置(サイクラー)を使用し、就寝中に自動で透析液の交換を行う方法です。
治療時間は6~10時間程度で、就寝前に装置とカテーテルを接続し、自動的に透析液の注入や貯留、排液を繰り返します。APDは日中の時間を透析に拘束されることなく自由に使えます。

腹膜透析の特徴

ご自宅や職場などで本人または介助者がご自身のスケジュールに合わせて治療を行います。
外来への通院は月に1~2回程度で、食事制限が血液透析と比べて少ないです。
腹部にカテーテルという細いチューブを埋め込む手術をします。個人差はありますが、血液透析と比べ、透析導入後も残っている腎機能をより長く保つことができ、それにより尿がでなくなる時期を遅らせることができます。
自宅で行うということで、不安を持たれる方もいらっしゃいますが、複雑な操作はなく、医療スタッフと一緒に練習できます。

腹膜透析と血液透析の比較

  腹膜透析 血液透析
CAPD APD
場所 自宅や職場・学校 自宅など 透析医療機関
治療施行者 本人または家族 医療スタッフ
通院回数 月1~2回 週3回程度
治療時間 8~10時間/日(就寝中) 30分/回・3-5/日 4時間程度/回・3回/週
導入前準備 カテーテル埋め込み手術 シャント手術
尿量(残存腎機能) 比較的長く維持される 導入後短期間で減少
食事制限 塩/水、リン 塩/水、リン、カリウム、タンパク質
日常生活 時間的拘束が少ない 時間的拘束が多い
旅行・出張 薬剤などがあれば旅行可能 事前に旅行先の透析施設の予約が必要
入浴 腹部カテーテルをカバーする多少の注意が必要 透析日は避ける
注意点 カテーテル範囲や腹腔内の感染 シャント感染
自己操作による清潔操作の徹底 装置の設置スペースの確保
停電時の対応確認

腹膜機能平衡検査(PET)とは?

腹膜透析は生体膜で行われる治療のため、永久的に行うことができません。適切な管理と腹膜の状態に応じて10年以上継続できる可能性はありますが、長期の腹膜透析は腹膜の劣化や被嚢性腹膜硬化症(EPS)という重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
腹膜機能検査は、腹膜の性質を評価するために行います。一般的には半年に1回程度の頻度で実施する事が推奨されています。

PD+HD併用療法

腹膜透析を行っていく中で腹膜機能や残腎機能が低下していくと、腹膜透析の除去効率を上げていく必要があります。
この対策の一つとしてPD+HD併用療法があります。併用療法を取り入れることで、除去効率や水分除去を補うことができ、HDへの移行もスムーズにできると言われています。
また、併用療法ではHD翌日は何もしない日が確保できることで、腹膜休息に繋がり、腹膜の機能保護の点でも期待できます。

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