在宅透析
在宅血液透析とは
在宅透析とは患者様のご自宅に透析装置を設置し、医師の管理のもとご自身、介助者とともに施設同様の血液透析を行う方法です。当クリニックで実際に行っている患者様も高い満足度を感じられています。
在宅透析部屋のイメージ
治療面
回数や時間の制限がないため、施設透析では保険診療上難しい頻回透析や長時間透析ができることで、透析量の指標となるHDP※(週3回4時間ではHDP36)を確保できることによって正常な腎機能へ近づける治療が可能となります。
体調面
透析1回あたりの徐水量を少なく抑えられることで、血圧が安定しやすくなり、食事制限や水分制限に対するストレスの緩和が期待できます。
また、透析量が確保できることで採血データが安定し、内服薬の減量や合併症リスクの軽減にも繋がります。
生活面
施設透析では通院時間や入室時間など時間的拘束により、プライベート時間の調整が必要不可欠になってしまいます。在宅透析であれば、ご自身のスケジュールで時間調整が可能となるためQOLを高く保つことが出来ます。
在宅透析患者様の管理
当クリニックでは、現在38~82歳と幅広い年齢層の管理実績があり、クリニックから50km以上離れた他県にお住いの患者様の管理も行っております。
トレーニングでは患者様ごとのトレーニングマニュアルを作成し、自信をもって在宅透析へ移行していただけるよう取り組んでおります。
透析スケジュールは、毎回同じ時間に行っていただく必要はなく、採血データや水分量を考慮したうえで医師と相談し、回数や時間を決定していきます。
- トレーニング風景
- トマーレの使用風景
- 在宅透析開始前の準備
安心して在宅透析を行っていただくため、当院が必要と判断した場合には支援システムを導入しております。透析中の情報をリアルタイムで確認し共有することが出来ます。
また、LINEグループを使用し情報共有の発信や質疑応答の場として設けています。
在宅透析移行までの流れ
施設でトレーニングを行いながら、ご自宅の透析環境を整えていきます。
- ご自宅の透析環境を確認するためスタッフ、透析装置メーカー、薬剤師が訪問します。
- 次に透析装置メーカーと工事会社担当者が訪問し、電気や水道の工事予定箇所を確認します。
- 工事施行後、透析装置を問題なく設置できるか最終確認を行っていきます。
当院における適応条件
- 本人が強い希望があること
- 自己管理能力があること
- 支障となる合併症がなく、施設透析が安定して行えていること
- 介助者がいること(血縁は関係なし)
- 透析装置(横120㎝×奥行60㎝)や1か月分の納品保管スペースが確保できること
- 住居が賃貸の場合は工事可能であること
物品収納のイメージ
在宅透析患者様の声
生活面
環境面
身体面
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Q&A
1.年齢制限はありますか?
年齢制限はございません。当院では70歳後半で在宅透析へ移行された患者様もいらっしゃいます。
2.介助者とはどのような人?
患者様が透析を行う際に付き添い、ご自身で行いづらい手技、トラブル対応の介助を担います。血縁は関係ありません。
3.賃貸住宅でも行えるの?
管理会社にご確認いただき、許可が下りれば可能です。(原状復帰を条件に許可された事例などを経験しています。)
4.トレーニング期間はどれくらいかかるの?
トレーニングは週3回の透析の際に、患者様専用のマニュアルをご用意させていただき行います。
期間は3ヶ月程で移行される患者様が多いですが、焦らずご自身のペースで行っていただけます。
5.透析のスケジュールはどのように決めますか?
日常生活に支障をきたさないよう残腎機能に合わせて決めます。
6.費用はどれくらいかかりますか?
医療費は施設透析と変わりません。その他に光熱費が毎月1.5倍~2.0倍弱のご負担となります。
またご自宅の設備工事費として5万円~15万円ほどかかります。物品などの配送費用は月1回まで当院で負担します。
7.ゴミの処理はどのようにしたらよいですか?
ご自宅に専用のごみ箱を設置させていただき、定期的に当院もしくは薬局が引き上げます。
8.トラブルの際はどのように対応したらよいですか?
トレーニングのカリキュラムにトラブル対応を行っていますが、うまく対応できない場合は診療時間内は当院へ、診療時間外は在宅透析専用のスマートフォンへご連絡いただきます。
9.機械の管理について教えてください。
機械メーカーが年に1回点検に伺いますが、異変がみられた際は当院へご連絡いただき、内容によって機械メーカーもしくはスタッフが対応致します。
10.外来受診はどれくらいの頻度ですか?
基本的に月に1回ご都合の良い日に受診していただきます。その際に胸部レントゲン、血液検査を行い、定期的に超音波検査、CT検査も行っています。
